月経関連トラブル
月経関連トラブル

「月経痛やPMS、不正出血などは当たり前」「我慢するのが普通」と思っていませんか?実は、多くの女性が月経に関してさまざまな症状に悩みながらも、「体質だから」と見過ごしてしまっているのが現状です。
月経に関する悩みは、「周期の乱れ」「つらい痛み」「月経前のイライラや気分の落ち込み」「乳房やおなかの張り」など多岐にわたります。こうした症状には、ホルモンバランスの乱れや卵巣・子宮の病気が隠れていることもあります。
女性の健康と密接に関わる月経。その仕組みを知り、身体からのサインを適切に受け止めることが、健やかな毎日を過ごすための第一歩です。「少し変かも」と思ったときには、どうぞひとりで抱え込まず、婦人科にご相談ください。
月経困難症とは月経中に強い「おなかの痛み(下腹部)」、「腰痛・頭痛」が現れ、日常生活に支障が出てしまう非常に重い状態を月経困難症と言います。生理(月経)のある女性の3〜7割の女性にあると言われています。子宮や卵巣の病気が背景にある場合もあるので、婦人科へのご相談をお勧めします。
機能性月経困難症(子宮や卵巣に問題なし)
子宮や卵巣などに何の異常も見られず、いわゆる病気ではなく、生理現象として、起こるものです。これらは、子宮内膜が剥がれる際につくられるプロスタグラジンというホルモンが原因で子宮の収縮を促す作用により、腹痛・吐き気などを起こしたりします。
器質性月経困難症(子宮や卵巣に問題あり)
子宮内膜症(チョコレート嚢腫)や子宮筋腫、性器の炎症などの病気が主な原因とされている。その中でも、子宮内膜症を発症している場合は、子宮以外の箇所にも内膜の組織ができるので、月経時に出血することで月経困難症となります。
1.鎮痛薬
痛みを抑える飲み薬を服用します。服用のタイミングは、痛みが出るより前に服用することをお勧めします。
2.低用量ピル
機能性月経困難症は、排卵後、卵巣から分泌される黄体ホルモンが原因であるため、排卵を一時的に抑えるためにピルを服用します。ピルは安全且つ効果的な方法となります。
3.黄体ホルモン製剤
生理痛は低用量ピルなどでかなり痛みは和らぎますが、内膜症が進行している場合や、低用量ピルだけではすと、効果が不十分な場合は、偽閉経療法や黄体ホルモン療法などを行うケースもあります。
4.漢方薬
ご要望に応じて、漢方もご提供します。
PMSは、PreMenstrual Syndrome、PMDDはPremensturual Dysphoric Disorderの略です。生理(月経)前の3~10日くらい前から(精神的)・(身体的)に起こる不快な症状を指します。生理(月経)前に現れ、月経が始まると症状が軽くなり消失します。約70%の女性が何らかのPMSの症状を持ち、6.5%の日本人女性が日常生活に影響がでる中等度以上の報告が確認されています。はっきりとした原因は解明されていませんが、排卵を抑制するとPMSが発症しないことが確認されており、黄体ホルモンが誘因であると言われています。また、うつ状態を誘導する受容体の黄体ホルモンに対する感受性が高いため発症するとも言われています。
はっきりとした原因は解明されていませんが、排卵を抑制するとPMS/PMDDが発症しないことが確認されており、黄体ホルモンが誘因であると言われています。また、うつ状態を誘導する受容体の黄体ホルモンに対する感受性が高いため発症するとも言われています。
症状に合わせてピルなどのホルモン療法や漢方、精神安定剤などの薬物療法をご提案させていただきます。
一般的に女性の正常な「生理周期(月経周期)」は個人差もありますが、約1ヶ月のサイクルで訪れます。正常な生理(月経)周期は25日〜38日ごと、出血持続日数は3日〜7日(変動は6日以内)
生理不順(月経不順)は、このサイクル(周期)の25日未満で出血する、次の生理までの間隔が39日以上かかることを言います。
また、本来生理がくる年齢層の女性で周期的な月経がこない状態のことを「無月経」と言います。無月経は大きく2つに分かれます。
原発性無月経
18歳になっても月経が始まらない
続発性無月経
月経が始まり、その後止まって3ヶ月以上停止する
無月経の要因は、「続発性無月経」と「原発性無月経」で一般的に見られる要因も異なります
月経不順の治療は、多岐にわたる「不順の原因」に応じた治療を行います。原因となる疾患があれば、その疾患の治療を行います。妊娠をご希望の女性へは、必要に応じて排卵誘発剤を使用して排卵を促し生理周期(月経周期)を整えます。
過多月経は、経血量が多いという症状と貧血の有無で判断します。
「過多月経」は、女性の年齢背景により主な原因も異なります。
思春期(10代:18歳頃まで)
ホルモンバランスが未熟で、周期的な排卵が確立していないことに起因する。排卵のない周期が見られる。
性成熟期(19歳〜40代前半頃まで)
30代の発症頻度が高い【子宮筋腫・子宮腺筋症】や、子宮内膜ポリープなど原因となる子宮の病気による影響が考えられる。
更年期(40代後半〜50代にかけて:閉経まで)
卵巣機能が低下する年代であり、内膜を掃除する黄体ホルモンの働きが得られないことを原因とする場合が見られます。子宮筋腫、子宮腺筋症等の器質的疾患も多い時期です。
※女性ホルモンの分泌異常による無排卵周期症と黄体機能不全が挙げられます。
子宮筋腫などの原因となる疾患があり手術を必要とする場合は、高次医療機関にご紹介します。月経量をコントロールするために、低用量ピルや黄体ホルモン製剤の内服、もしくはミレーナを腟内に留置する方法など、その方に適した治療をご提案します。筋腫などの原因疾患があり手術を要する場合は、近隣の病院へご紹介します。
月経移動とは、旅行や受験など大きな行事に、生理が重ならないように、ホルモン剤を内服することで生理の時期をずらし、イベントに重ならないようにすることです。
月経開始後3~5日目ごろから7~14日間程度ホルモン剤を服用します。服用終了後、約2日ぐらいすると月経が始まるため、月経を避けたい時期の前に月経を移動する形となります。この方法のメリットは、事前に月経を起こしておくため、大事な行事の時にはホルモン剤を服用する必要がありません。
月経開始予定日の数日前からホルモン剤を服用し始め、遅らせたい日程の最終日まで飲み続ける方法です。メリットとしては、ほぼ確実に月経を移動させることが可能ですが、初めてホルモン剤を服用する方は副作用(吐き気やだるさなど)が出た場合、大事な行事の時につらい症状がある可能性があります。
生理の周期が比較的安定していて、次回の生理の予定がわかる方にしヶ月経移動を行うことができません。生理周期の不定な方は、月経移動が難しいので、ご相談ください。また、ホルモン剤の代謝には個人差があり、思い通りに月経変更できない方もまれにいらっしゃいます。
| ピル代 | ¥4,000 |
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※錠数が多くなる場合は追加料金がかかります
ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを含む薬剤です。排卵を抑える働きがあるため、避妊だけでなく、月経に伴うさまざまな症状の改善にも役立ちます。具体的には、月経困難症や月経不順、不正出血、月経前症候群(PMS)などの軽減が期待できます。さらに、服用によって月経時期のコントロールが可能となるほか、子宮内膜症の治療にも用いられます。また、ホルモンバランスを整えることで、ニキビや多毛症の改善、プレ更年期にみられる不調の緩和にも効果が期待されています。
加えて、長期的には卵巣がんや子宮体がんの発症リスクを低くださせる可能性があることも知られています。
低用量ピルは女性ホルモンの働きをコントロールして排卵とを抑制子宮内膜の増殖を抑制することで、月経痛と過多月経に高い効果が期待でき、正しく服用すればほぼ100%の避妊効果があります。
また、月経の周期を整えたい方におすすめすることもあります。排卵を抑制することで、PMSにも効果があると言われています。
毎月休薬期間を設けて出血を起こさせる周期投与と、3ヶ月程度連続して内服することで生理の回数を減らす連続投与があります。
ピルの服用を開始してから1~2ヶ月の間は、吐き気・嘔吐・頭痛・乳房の張りや痛み・不正出血といった副作用が出ることがあります。多くのケースでは次第に症状が収まっていきますが、どうしても気になる場合は我慢せず、ご相談ください。ピルの種類を変えてみることも可能です。
ピルに含まれるエストロゲンが血栓症の発症に関与しているとされていますが、滅多に起こることではありません。妊娠や出産直後の方がはるかに発生率が高いです。しかし、血栓が心配な人は、エストロゲンの種類が違うもので血栓のリスクが激減したピルも出てきています。自分に合ったピルを一緒に探していきましょう。
低用量ピルで痛みが改善しない、内膜症(チョコレート嚢胞など)がある、年齢や喫煙などの血栓のハイリスク背景がある、血栓の副作用が怖く低用量ピルは躊躇してしまう、などの人には黄体ホルモンのみの製剤がお勧めです。「ミニピル」と呼ばれるもので、1日2回内服を休薬なく続けることで、痛みに高い効果があります。血栓が心配な人には特に適しています。
不正出血が起こりやすいと言われています。内服を継続していくうちに頻度や量は減っていきます。
こんな時はできるだけ早くご相談ください
アフターピルとは、望まない妊娠の可能性がある場合に、推奨されている時間内にできるだけ早く服用することで、妊娠を阻止する効果が期待できるお薬です。
性交後72時間以内(3日以内)に服用することが目安にはなりますが、24時間以内で服用することでより高い避妊効果が得られるので、早めのご来院をおすすめいたします。
※アフターピルの妊娠防止は100%という確証は無く、正しく服用した場合でも妊娠を防止できないケースがあります。
不正出血、吐き気、頭痛、胸の痛み、経血量の増加や減少または生理不順、疲労、傾眠、下腹部痛などが起こるケースがあります。通常は服用から数日で徐々に症状が改善されていく場合がほとんどですが、症状がひどい場合にはご相談ください。
アフターピルは体への負担が大きいため、医師の指導の下、服用をお願いします。また、服用後、2時間以内に嘔吐した場合は、再服用をしなければなりませんので、当院へご連絡ください。
| 緊急避妊ピル | ¥8,800 |
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当院ではファボワールとスリンダを院内処方でご用意しております。
フォボワールは、エストロゲンとプロゲステロン含有の経口避妊薬の一つです。正しく服用を続けることで卵胞の発育を抑えて排卵を抑制し、子宮内膜の肥厚を抑制することで着床を阻害する働きをします。また、子宮頸管粘液(おりもの)の粘性や成分を変化させることで、精子が頸管から子宮へ届きにくくなる働きによって妊娠を防ぎます。高い避妊効果が期待できるほか、月経に関する不調の改善にも役立つお薬です。
ファボワールはエストロゲンが含まれており、高齢、喫煙者など血栓症のリスクが高い方は使いづらいお薬です。
スリンダは黄体ホルモンのみの製剤で、血栓のリスクが回避できます。ファボワールと同等の避妊効果があります。慣れるまで不正出血が起こりやすいとされていますが、飲み続けるうちに減っていきます。血栓のリスクが気になる方にはおすすめです。
| ファボワール | ¥2,400 |
|---|---|
| スリンダ | ¥3,300 |
※初診¥3,000、再診¥1,500別途料金がかかります
ミレーナとは、(IUS: Intrauterine System)黄体ホルモンを子宮の中で持続的に放出する子宮内避妊システムです。避妊効果をピルと比べると、ピルは失敗率が0.6%、ミレーナは0.14%と高い避妊効果と1度挿入すると最長5年間に渡り、避妊効果が期待できるのが、最大の特徴です。日々のピル内服の煩わしさから解放されます。
挿入後、出血・腰痛・下腹痛などといった月経時と同じような症状がある場合がありますございます。また、月経の時期以外に少量の出血が続くことがありますが、こうした症状のほとんどの場合は、徐々になくなっていきます。症状が長引くまたは痛みがひどくなっている場合は我慢をせずに
ご相談ください。ミレーナが原因と思われる感染が疑われた場合は、5年に満たない場合でも抜去をおすすめする場合があります。※稀ではありますが、ミレーナが脱出することがあります。挿入後は定期的に受診し、ミレーナの位置を確認しましょう。
ミレーナ挿入前に子宮体がん検査とクラミジア検査を行います。ミレーナを入れると不正出血が起こりやすくなります。その時に子宮体がんの可能性を否定しておくことが大事です。また、クラミジア感染にかかっている状態でミレーナを挿入すると、感染が骨盤内で広がる可能性があります。そのためあらかじめ陰性を確認しておきます。
生理が始まった日より4~7日目の挿入をおすすめしています。また、挿入後は、1~2ヶ月に1度、ミレーナの位置の確認をします。その後は3~6ヶ月の間隔で位置の確認をしていきます。
| ミレーナ | ¥53,000 |
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